徳川美術館は、御三家筆頭であった尾張徳川家の歴代相伝の重宝、いわゆる「大名道具」を収蔵し、そのなかには世界的にも有名な国宝「源氏物語絵巻」など国宝9件、重要文化財58件、重要美術品46件を含みます。徳川美術館ならではの豊富さ、質の高さ、保存状態の良さを誇っています。 徳川美術館イメージアーカイブでは、徳川美術館が収蔵する刀剣・武具・絵画・能道具・調度・茶道具・香道具・文房具・書蹟・染織・陶磁器・漆芸品・金器などのうち、特にこれまで利用の多い約550点から順次開始します。主な画像として、国宝「源氏物語絵巻」、重要文化財「豊国祭礼図屏風」、「長篠合戦図屏風」、重要文化財・大名物「白天目」、「初音調度」などの名品をラインナップしました。 徳川美術館は、侯爵徳川義親の寄附により昭和6年(1931)に創立された財団法人徳川黎明会が運営する私立美術館で、昭和10年(1935)、愛知県名古屋市に開館しました。収蔵品は徳川家康の遺品をはじめ、初代義直(家康九男)以下代々の遺愛品やその家族が実際に使用した物を中心に、1万数千件におよびます。維新、大戦を通じて各大名家の道具がほとんど散佚してしまった今日、徳川美術館の収蔵品は大名家の宝庫・コレクションとして唯一のまとまった存在となっています。 |