徳川ミュージアム・イメージアーカイブでは、徳川ミュージアム所蔵の御宸筆・口宣案等の宣下文書、甲冑・刀槍・弓箭・火器等の武具・馬具・墨蹟・絵画・調度・衣装・楽器・遊戯具などのうち、特にこれまで利用の多い大名道具約240点の画像データから、貸出サービスを開始します。主な作品に、水戸黄門の「黒地葵紋金蒔絵印籠」、国指定重要文化財「ドチリナ・キリシタン」「紺地葵紋菊唐草丸紋辻ヶ花小袖」などの名品があります。 徳川ミュージアム(旧・彰考館 徳川博物館)は、水戸徳川家13代当主である徳川圀順公爵が昭和42年(1967)に創立した公益財団法人徳川ミュージアム(旧・財団法人 水府明徳会)が運営する私立博物館で、昭和52年(1977)茨城県水戸市に開館しました。 |
収蔵品は約6万点もの数にのぼり、水戸徳川家が四百年の間守り続けた徳川家康の遺品を中心に、御三家ならではの大名道具を所蔵しております。印籠でおなじみの二代光圀が、『大日本史』編さんのために諸国より集めた貴重な文書・書画は、歴史的にも芸術的にも非常に高い価値があり、我が国の豊かな文化性を伺わせるものです。 この他にも茶入「新田」「玉堂」といった伝来の名物茶器、狩野探幽、円山応挙、酒井抱一、横山大観、中村彝ら日本絵画史に名を残す画家による名画の数々、さらには世界最古のアンコールワットの図として知られる「祇園精舎図」などを所蔵する、一つのジャンルに捉われない徳川ミュージアムならではのコレクションとなっています。 |