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作品詳細

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©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TFM001520
作品No.
6834-EA451
画像No.
06834m
 
 
作品名
出雲松江(曇り日)(「旅みやげ第三集」より)
作品名欧文
Cloudy Day in Matsue, Izumo, from "Souvenirs of Travel, Third Series"
 
 
作家名
川瀬巴水
作家名欧文
Kawase Hasui
 
 
生没年
1883‐1957
 
 
制作年
大正13年(1924)
材質・形状
木版多色刷
寸法
36.5×24.2cm
 
 
所蔵先
東京富士美術館
画像データ
14.9MB
解説
"1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災で被災した巴水は、それまで描き貯めてきた190冊近くともいわれる写生帖や家財を焼失してしまう。そんな失意の巴水を励まし、再び絵筆を握らせ、日本全国を巡る写生の旅に送り出したのは、自らも被災していた版元の渡邊庄三郎だった。この写生旅行は102日間に及び、以後の巴水の画風の転機ともなった。「旅みやげ第三集」は、写生旅行の成果を発表した最初のシリーズともなった。画風は震災前と比べてより写実的になり、全体的に明るく鮮やかな色調へと変化して行く。
 ここに描かれている松江は、宍道湖の東岸にある松江城の城下町で、堀を中心に街中を水路が縦横に走り、水の都とも呼ばれている。巴水はこの年の12月に松江を訪れ、同じ構図で「曇り日」「おぼろ月」「三日月」と題した3つの作品を制作した。ここでは、冬の曇り空を背景に、印象的な土蔵の白壁が描き出されている。建ち並ぶ白壁が、緩やかに流れる川面に反射して美しい。"