画像提供元
作家/制作者
作品名/資料名
クリア
閉じる

作品詳細

クレジット表記
©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
ご利用上の注意
ご利用内容により、画像提供元(美術館・博物館等)から事前に許可を得ねばならない場合があります。
コレクションNo.
TFM001357
作品No.
8584BA312
画像No.
08584m-R
 
 
作品名
亀寿老図(亀仙人)
作品名欧文
Jurojin, God of Longevity, on a Turtle
 
 
作家名
曽我蕭白
作家名欧文
Soga Sh?haku
 
 
生没年
1730?1781
 
 
制作年
安永7年(1778)以降
材質・形状
紙本墨画 軸装
員数1
寸法
101.7×29.2cm
 
 
所蔵先
東京富士美術館
画像データ
11.2MB
解説
太い尾のような苔を従えた亀は蓑亀ともいわれ、吉祥の図案としてよく絵画に用いられた。亀に乗る仙人は中国の仙人についてまとめた『列仙伝』(巻之二)に登場する黄安仙人が知られる。同書には「赤い銅色の身体を露出し、年中衣服を着ることがなかった」とあり、その容姿について挿絵入りで紹介した『繪本故事談』には亀の上に乗り、伸び切った髪と髭を生やした半裸姿の黄安仙人が描かれている。
しかし本作に見られる仙人は、服を着込み、長い禿頭が特徴的に描かれ、明らかに七福神の一人である寿老人を思わせる風貌をしている。
現に亀に乗る寿老人をモティーフとした絵画や置物なども残っていることから、本作のように別の仙人を七福神に見立てた図案が、蕭白の生きた時代に吉祥図の一つとして流通していたということも考えられる。
いずれにしても、やや企み顔の仙人と存在感のある亀の顔つきに蕭白特有の愛嬌があり面白い。また、もう一つ注目すべきは本作に付された印(朱文壺印)である。
この印は元々正方形であったが、時代を経て欠損が進み、印影がまるで壺の形のように変化することで知られる。
蕭白作品には珍しく「安永七戊戌春」との年記が入った《蘭亭曲水図》(個人蔵)には、本作よりもやや欠損が進む前の状態にある朱文壺印が見られることから、本作は安永7年(1778)以降に描かれたものと推察することができる。