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©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TFM000235
画像No.
01172mdnp
作品名
東海道五拾三次之内 1 日本橋《朝の景》
作品名欧文
Fifty-three Stations on the Tokaido: 1. Morning Scene at Nihonbashi Bridge
作家名
歌川広重
作家名欧文
Utagawa Hiroshige
生没年
1797‐1858
年代
1833-34
制作年
天保4-5年(1833-34)
材質・形状
木版多色刷
寸法
22.6×34.4cm 員数 1
所蔵先
東京富士美術館
画像データ
7.0MB
解説
東海道の道のりの起点である日本橋の朝の景色から始まる。画中手前の左右の大木戸が開かれ、朝焼けを背景に大名行列が日本橋を渡り始める。先箱持ちを先頭に、毛槍と続いて、陣笠の従士たちが、正面から湧いてくるように描かれている。日本橋の手前には魚河岸から帰る魚屋や野菜売り、さらには犬の姿も見える。この版は冊子仕立ての表紙になった状態であったため、極めて保存の状態が悪かった。そのため版元印の判別が難しいが、もともとは落款のすぐ下に、竹孫(保永堂の竹内孫八)と、鶴喜(僊(仙)鶴堂の鶴屋喜右衛門)の朱印が押されていた。新興の版元であった保永堂は広重を起用した『東海道五拾三次之内』の出版を老舗の仙鶴堂に呼びかけ、共同出版で始めたのである。後に何らかの理由で仙鶴堂が手を引くこととなり、爆発的な人気を博した『東海道五拾三次之内』の出版は保永堂の単独事業となる。それにともない何度も摺り直しが行われ、様々な異版も存在する。この版の空には雲がたなびくが、この雲が摺られているものは少なく希少価値のある版である。また後に摺られた、保永堂の単独出版による異版では「行列振出」との副題で多くの人物が描かれているものもある。