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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAMD093826
作品No.
巻物108-34
画像No.
D093826
作品名
源氏物語絵巻 宿木(二)詞・絵(全図)
制作年
平安時代、12世紀
寸法
縦22.5 全長85.7
指定
国宝
所蔵先
徳川美術館
画像データ
14.5MB
解説
12世紀前半に宮廷を中心として制作されたと考えられる『源氏物語』現存最古の遺品であり、原作に近い時代の雰囲気をよく伝えている作品として著名。また爛熟した王朝文化の伝統を踏まえ、研ぎ澄まされた感性による絵画表現、美麗に装飾された料紙にしたためられた詞書の優美な書など、多くの「源氏絵」の中でも、ひときわ高い格調と説得力をもって、見る者を魅了する。現在、阿波国の蜂須賀家に伝来した一巻分(鈴虫・夕霧・御法)が東京の五島美術館に、尾張徳川家伝来の三巻分(蓬生・関屋・絵合・柏木・横笛・竹河・橋姫・早蕨・宿木・東屋)が徳川美術館に所蔵されているが、諸家に分蔵された詞書の断簡を含めても『源氏物語』五十四帖のうち二十帖分が知られるに過ぎず、製作当初には相当な巻数にのぼるセットであったと考えられる。尾張徳川家十九代義親は、昭和7年(1932)に保存を図って巻物装を解き、額面貼付に装幀し直した。令和元年度修復時に巻子装に変更。「宿木(二)」巻の本紙全長85.7cm。