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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM80027
作品No.
経巻13
画像No.
80027-0
作品名
法華経普門品 見返し
年代
平安時代 12世紀
寸法
縦25.0 全長260.0
指定
重要文化財
所蔵先
徳川美術館
画像データ
14.3MB
解説
サントリー美術館・龍谷ミュージアム「水に祈りて」展、作品貸出予定
平安時代後期には、末法到来の思想を背景に浄土思想や法華経信仰が宮廷貴族たちの間に浸透するようになり、作善としての写経が盛んに行われた。特に現世利益・悪人往生・女人往生を説く『法華経』に対する信仰は篤く、写経の功徳を積極的に説いているため数多く書写され、『法華経』一品ずつに、開・結経(無量義経・観普賢経)を加え、結縁者があい寄って書写供養する一品結縁経がおこなわれ、善美を尽くした華麗な荘厳がこらされた。
本巻も、このような背景のなかで生み出された一品経の遺例で、『法華経』第二十五章にあたる「普門品」のみが単独で伝えられた。表紙・見返・経の天地にいたるまで、装飾がこらされ、金截金による界罫線を引き、まろやかな和様の書体で、経文が書写されている。見返・経の天地に空摺りによって表された波文様は、「久能寺経」(一一四一年)、「平家納経」(一一六四年)にもみられ、本巻も、ほぼこれと相前後する時期に調巻供養されたとみられる。
見返絵には観音力によって災難からのがれうるという譬えのうち、水難、すなわち経中の「波浪不能没」の情景が描かれている。