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作品詳細

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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM45985
作品No.
屏風2069
画像No.
45985.00
 
 
作品名
六玉川図屏風 六曲一双のうち 右隻1/2
 
 
作家名
神谷晴真筆
 
 
年代
江戸時代 19世紀
寸法
各縦166.1 横360.0
 
 
所蔵先
徳川美術館
画像データ
20.2MB
解説
 「六玉川」とは、いずれも歌枕として知られる、井手(京都)・三島(大阪)・調布(東京)・野路(滋賀)・野田(宮城)・高野(和歌山)の玉川を指し、和歌の内容を絵で表した歌絵にも好まれた題材である。右隻に描かれた、岸辺に山吹が咲く川で馬に水を飲ませている人物は「駒とめてなほ水かはむ山吹の花の露そふ井手の玉川」(新古今和歌集・藤原俊成)の和歌を表している。同様に、それぞれ和歌に詠まれる景物によって各玉川が表されており、右隻右から、調布(布)・井手(山吹)・三島(卯の花)・左隻右から、野田(千鳥)・野路(萩)・高野(旅人)を示している。
 絵師の神谷晴真(生年未詳~1862)は、狩野晴川院養信の門人で、尾張藩の御用絵師である。裏面には水墨で若松が描かれており、こうした表裏の組み合わせはしばしば婚礼調度の屏風に見られる。本作品の金具には葵紋が用いられており、所用者は不明であるが、徳川家ゆかりの人物の婚儀の際に誂えられた屏風であろう。