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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM34213
作品No.
手鑑2060.59
画像No.
34213.00
作品名
日野切 千載和歌集
作家名
藤原俊成
年代
平安時代 12世紀
寸法
縦22.8 横15.7
所蔵先
徳川美術館
画像データ
1.9MB
解説
第7番目の勅撰集である『千載和歌集』を書写した断簡で、当初は綴葉装の冊子本であった。『千載和歌集』は、藤原俊成が後白河法皇の院宣を受けて撰進し、序文によれば文治3年(1187)9月、定家の『明月記』によれば翌4年4月22日に、俊成自らが清書し、奏覧している。この奏覧本は白色紙を継いだ巻物で、紫檀の袖に羅の表紙が附されていたとされるため、「日野切」は奏覧本にはあたらないが、奏覧と相前後する頃に、撰者自らが筆をとった写本として、その価値は極めて高い。ちなみに文治4年は、俊成75歳の時である。
切の名の由来は、もと公卿の日野家に伝来したためといわれている。
道因法し
いせしまやいちしのうらのあまたにも
かつかぬそてはぬるゝものかは
遇不遇恋といへるこゝろをよめる
俊恵法し
おもひきやうかりしよはのとりのねを
まつことにしてあかすへしとは
夏夜恋といへるこゝろを
からころもかへしてはねし夏のよは
ゆめにもあかて人わかれけり
こひの歌とてよみ侍ける
(巻第十四・恋歌四)
注釈
(古筆手鑑「鳳凰台」所収) 岡谷家寄贈