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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM296850
作品No.
歌書5
画像No.
29685-0
作品名
重之集(ものとしらなむ)
作家名
伝藤原行成
作家名欧文
Fujiwara Kouzei
年代
平安時代_12世紀
制作年
平安時代_12世紀
材質・形状
彩箋墨書
寸法
縦20.6 横15.2
指定
重要文化財
所蔵先
徳川美術館
画像データ
20.1MB
解説
三十六歌仙の一人源重之(生歿年未詳)の家集で、重之が帯刀先生の任にあった時、東宮(のちの冷泉天皇)に新たに詠んで献じた、春・夏・秋・冬各二十首、恋・恨各十首、および「かずのほかにたてまつれる」二首をあわせた百二首の歌を収めている。綴葉装の冊子本で、雲母砂子を一面に撒いた淡い藍の打曇りのある料紙に、前半は歌を二行書き、後半は散らし書きにしている。書き初めから帖末にいたるまで、緩急抑揚が自在で流麗な筆致により、書写年代も十一世紀中半頃と考えられる。 『重之集』は、当時の代表的歌人との交友や、筑紫より陸奥にいたるさまざまな土地で詠んだ歌を雑然と集めた前半部と後半の百首歌をあわせた三百二十三首から構成される系統本が原型に近いと考えられているが、本書は、後半部の百首だけが独立した形で書写されている。百首歌の初期のものとして貴重な存在となっている。