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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM25941
作品No.
能道具3
画像No.
25941.00
作品名
苅田蒔絵小鼓胴 附 葵紋扇散蒔絵鼓箱
制作年
室町時代 16世紀
寸法
小鼓胴 長25.1 径10.1
指定
名物
所蔵先
徳川美術館
画像データ
13.5MB
解説
小鼓は能楽の囃子に使用する楽器のひとつで、木製の胴に馬革製の革二枚をあて、麻緒(調緒)で締めて用いる。本作の胴は躑躅材で、黒漆塗の中でも最上質の仕上げである蠟色の地に、苅田(稲の切株)文様が絵梨子地と金蒔絵であらわされている。切株や大根・蕪は「根を張る」ことから「音を張る」に音が通じ、楽器の模様として好まれた。胴の内部の一方に「金春(花押)」、他方には「上 秦就氏(花押)」と朱書きされている。江戸時代初期の製作と思われる扇散蒔絵鼓箱に納められている。
慶長16年(1611)3月28日、二条城において家康と豊臣秀頼との会見が行われた後、家康は答礼の使者として9男義直(尾張家初代、当時12歳)と10男頼宣(紀伊家初代、当時10歳)を秀頼の居城である大坂城に遣わした。秀頼はこの幼い二人の使者をねぎらい、鼓を好んだ義直には鼓を、笛を好んだ頼宣には笛を贈った。本作は、その時に秀頼から義直へ贈られた品である。
注釈
豊臣秀頼・徳川義直所用