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作品詳細

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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM001141
作品No.
巻物1-2
画像No.
24617-0
 
 
作品名
仮名消息 後小松天皇宸翰
 
 
作家名
後小松天皇
作家名欧文
Emperor Gokomatsu
 
 
年代
応永14年
制作年
1407年
材質・形状
紙本墨書
寸法
縦31.4 横91.1
 
 
所蔵先
徳川美術館
画像データ
5.8MB
解説
本状は、後小松天皇自筆(1377~1433)の仮名消息で、宛先名はないが、内容から琵琶道の家として知られる伏見宮栄仁親王に賜った一通と推される。親王より借りた絵巻五巻を返し、続きの絵巻を観たいと催促する。また、鎌倉時代の琵琶の名手・藤原孝道が所持した琵琶の名品「花月」を入手したので、親王にも拝見を許す、といった内容が認められている。端には「応永十四年八月七日 御絵五巻又/御比巴花月被下也」と書き付けられており、他の類例から、伏見宮貞成親王の筆蹟と推される。縦長の字体で、線は細いが筆力の強い仮名で流麗自在に書かれており、中世の宸翰仮名書状中の優品の一つと捉えられる。
後小松天皇は第100代の天皇。北朝第5代後円融天皇の第一皇子で、御名は幹仁。明徳三年(元中9・1392)足利3代将軍義満の和平提案により南北両朝合一が成立し、後亀山天皇から神器を譲られた。和歌や連歌を好み、笙や琵琶などの楽道にも通じていた。書風は勅筆流の祖と称される父帝後円融天皇の影響を受けながら、歴代天皇中、最も優美な姿を示している。本状は、中世の天皇の宸翰6通を貼った巻物「宸翰御消息」一巻に収められた一通で、尾張徳川初代義直の所蔵品であった。