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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM001131
作品No.
巻物1055‐5
画像No.
47286-1
作品名
名古屋天王祭礼図巻
年代
江戸時代
制作年
18-19世紀
材質・形状
紙本著色
寸法
縦37.7 長445.1
所蔵先
徳川美術館
画像データ
3.9MB
解説
天王社(現在の那古野神社)の祭礼。天王社は元々名古屋城の地に鎮座していたが、名古屋城の造営時に三の丸に移され、この時より天王社は名古屋の産土神として、崇められるようになった。天王祭りは、牛頭天王(日本の素盞鳴尊(すさのおのみこと)に相当すると考えられた)の祭りである。牛頭天王は仏教と共に伝来した神で、京都の八坂神社の祭神として有名である。このまつりは疫病が都市で流行する夏に厄除けを願って行われる。
まつりの形式は、古くから牛頭天王をまつり、盛大な祇園祭を行っていた尾張の津島神社の形式を踏襲している。江戸時代の祭礼日は6月15・16日で、両日共に山車行列が行われ、15日の宵祭には提灯で飾り付けられた山車が町々を練り歩いた。
本図は前半に6月15日に行われる試楽の車楽2輌、後半に翌16日の朝祭りにおける車楽2輌を描く。試楽の2輌は骨組みだけの姿で、屋根の飾り付けの様子が描かれている。朝祭りは車楽が曳行される場面で、前方は車町・広井村・名古屋村が当番で担当する高砂車、後方は益屋町・車ノ町が隔年で担当する室明神車である。高砂車では「扇獅子」、室明神来る間では「鞨鼓舞」を演じている場面が描かれている。