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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM001114
作品No.
掛物252
画像No.
8060-0
作品名
小堀遠州書状 加藤風庵宛
年代
江戸時代
制作年
17世紀
材質・形状
紙本墨書
寸法
縦29.6 横45.0
所蔵先
徳川美術館
画像データ
17.6MB
解説
王朝時代の幽玄と中世の侘びとを融合させ、いわば新幽玄美を江戸時代前期、茶の湯の世界に創り出した小堀遠州(一五七九~一六四七)の書状である。
文面には大名物の苫屋文琳茶入(本席茶入)の蓋と仕覆を作って加藤風庵に贈ったとある。茶入の銘を遠州が付けており、その縁によって風庵が蓋と仕覆を遠州に依頼したのであろう。文中にある「とんす(純子)のきれ」「おもしろきつるにて候」と記された仕覆は、茶入に附属して現存する「萌黄地笹蔓文純子」を指すと思われる。
風庵は、加藤清正の家臣で肥後八代城主であったが、主家の没落後は広島の浅野家に預けられ、慶安元年(一六四八)六十九歳にて同地で歿した。
「端裏書」
風庵尊老
貴下 小遠江守
「本文」
とまやふた申付、袋も
ぬはせ進之候、どんすのきれ
我等所持候間進之候、
おもしろきつるにて候、
色こびて御ちや入によく
とりあひ申候と存候、御隠居
の御なぐさみにと存まいらせ候
恐々謹言
霜月二日 (花押)