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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM001020
作品No.
巻物99-12
画像No.
34150-0
作品名
歌切 (「芳墨拾遺」三ノ巻所収)
年代
平安時代
制作年
12世紀
材質・形状
紙本墨書
寸法
縦31.3 横43.8
所蔵先
徳川美術館
画像データ
16.1MB
解説
和歌七首の散らし書。西行筆との伝承はあるが、確証はない。『古今和歌集』から三首、『倭歌八代集』『友則集』『後撰和歌集』『新撰万葉集』より各一首の歌が筆記され、作者は紀友則と読み人知らずが二首の他は、紀貫之・因幡・藤原定頼が各一首である。
いろもかも
おなし
むかしに
さくら
めと
としふる人そ
あらたまりける
(『古今和歌集』巻一 春歌上 紀友則)
たれしかも とめて
をりつる
はる
かすみ
たちかくすらむ
やまのさくらを
(『古今和歌集』巻第一 春歌上 紀貫之)
あひみねもうきもわか
みの
から
ころも おもひ
しらすも とくる
ひもかな
(『古今和歌集』巻十五 恋歌五 因幡)
ちるとみて
あるへきものを
むめの
はな
うたてにほひの
そらにとまれる*
(『倭歌八代集』巻第一 春歌上 藤原定頼)
*正しくは「そてにとまれる」
せみのこゑ きけはか
なしな
丶つころも
うすくやひとの
ならんと
おもへは
(『友則集』全 紀友則)
にほひつ丶ちりにしは
なそ
おもほゆる
なつは
みとりの はのみ
しけりて*
(『後撰和歌集』巻第四 夏歌 読み人知らず)
*正しくは「はのみしけれは」
うつせみの わひしき
ものは な
つくさの
つゆにか丶れる
みにこそ
ありけれ
(『新撰万葉集』巻上 読み人知らず)