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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM000994
作品No.
刀剣138
画像No.
6252-0
作品名
刀 銘 村正 切先部分
年代
室町時代
制作年
16世紀
寸法
身長68.8 反り1.8 茎長15.8
所蔵先
徳川美術館
画像データ
12.7MB
解説
【徳川家康所持(駿府御分物)】/村正は伊勢国桑名に住んだ刀工で、室町時代に数代続いた。この刀は文亀年間(1501~04)
頃の作と見られている。村正の特色は、異色な刃文を焼き、殊に表裏の刃文を判然と揃えて焼くところにある。本作は通常みる村正の刀とは異なり、皆焼と称する盛んな刃文を焼いているのが特徴である。巷間に、家康の祖父清康・父広忠・長男信康が村正の刀剣で落命し、家康自身も幼時に傷を受けたという伝説から、「村正の刀剣は徳川家に祟りを成す」という妖刀説が広く知られている。だが、家康自身は村正の刀を愛好しており、尾張家本『駿府御分物御道具帳』にも家康遺品として村正二口の記載がある。妖刀説は後世に作られた俗説だが、江戸時代には一般にも広まっており、明治維新時に新政府側はこぞって村正の刀を求めたという。
(作風) 鎬造り、庵棟、鎬筋高く先反りとなり踏張りがある。中切先。鍛えは小板目つみ柾心あり。地沸えつく。刃文は小沸えつき皆焼刃の華やかな出来。鋩子は一枚。茎生ぶ、先剣形、鑢目右手下がり、目釘孔2つ、上孔の肩に「村正」と銘がある。