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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM000969
作品No.
巻物99-43
画像No.
47724-0
作品名
武田信玄書状 武井夕庵宛(「芳墨拾遺」八巻所収)
作家名
武田信玄
作家名欧文
Takeda Shingen
年代
元亀元年
制作年
1570年
材質・形状
紙本墨書
寸法
縦15.5 横47.0
所蔵先
徳川美術館
画像データ
10.3MB
解説
武田信玄が織田信長の右筆・武井夕庵に宛てた書状。元亀元年(1570)6月、越前と北近江が鎮圧され、信長が無事帰国したことを祝す内容となっているが、実際は越前朝倉氏の討伐に向かった際に、近江浅井氏の裏切りにより、撤退を余儀無くされた敗戦であった。信長は信玄に加勢を依頼していたようで、信玄はその要請に応えられなかった事を詫びている。この時までは信長と信玄の関係は良好だったが、その後急速に悪化し、翌元亀2年には武田勢による三河侵攻が開始される。
越前并江州属静謐
信長御帰国珍重候
浅井事者一往雖企
不儀追伐不可廻踵候、仍
去四月下旬、以市川十郎
右衛門尉申候砌、江北通
路留候故無紋至信州
帰着之由、則押返指越候
条、定而可為参着歟
但十郎右衛門尉心底不足故
吏者遅々悉皆相似疎
意失面目候、近日巣鷂
可進之候間、其剋具可
申越候、恐々謹言
六月五日 信玄(花押)
夕庵
(追而書)
追而長延寺江北滞留之
由候哉不審候、越中
椎名為加勢賀州衆
催而大坂へ登候トキ錯乱故
半途遅留一段無心許候
彼落所承度候