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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM000942
作品No.
掛物85
画像No.
48093-0
作品名
春日曼荼羅図(不空羂索観音像) 春日大社部分
年代
鎌倉時代
制作年
14世紀
材質・形状
絹本著色
寸法
縦65.1 横26.7
所蔵先
徳川美術館
画像データ
16.8MB
解説
春日曼荼羅図は、藤原氏一門が氏神・春日社(奈良)と、氏寺・興福寺に寄せる信仰を、本地垂迹思想によって表現した宗教画である。画面上方に御蓋山を含めた春日五社の神域の景観を、下方に不空羂索観音像を描く。不空羂索観音は、春日社一宮の鹿島神(武甕槌命)の本地仏とされ、興福寺南円堂の本尊でもある。観音像に付けられた化仏は、通常は如来形で表されるが、比丘形であるのは創建時の姿を伝えているとされる。南円堂は、藤原冬嗣(北家)の建立(弘仁4年〈813〉)になり、本図の製作には、南円堂に深い信仰を寄せた鎌倉時代後期の藤原北家の系統の関与が想定される。