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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM000915
作品No.
刀剣39
画像No.
5992-0
作品名
刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字 物打部分・表
年代
鎌倉時代
制作年
13世紀
寸法
身長61.5 反1.8 茎長15.5
所蔵先
徳川美術館
画像データ
8.9MB
解説
【豊臣秀頼・徳川家康・徳川義直所持】/華やかさを競う鎌倉中期の福岡一文字刀の中でも、ひときわ絢爛豪華な刃文をもつ優品と賞美される。室町将軍家に所蔵されていた時、この刀に触れた猫が真っ二つになったという逸話と、中国径山寺の南泉和尚が、猫を真っ二つに斬り堂衆に悟りを開かせた故事を重ねて「南泉」の号がつけられたと言われる。室町将軍家の後、豊臣秀吉が所持し、その子秀頼から慶長16年(1611)3月28日の京都二条城会見の時に、徳川家康に贈られた。本作は「豊臣家御腰物帳」によると、秀吉以来伝えられた名物31口の一つである。そのほとんどが大坂落城の際、兵火に罹ったが、本作と奈良屋貞宗のみは被災を免れた。
(作風)鎬造り・庵棟、大磨上げで反り浅く、小切先猪首心。鍛えは小板目つみ、鮮明な乱れ映りが見事である。刃文は大房の重花丁子乱れ、匂い足が盛んに入り絢爛たる出来である。鋩子は浅く乱込み僅かに返る。茎は大磨上げ。この刀は福岡一文字の典型的な作で、ことに刃文の絢爛さは見事である。
(伝来)足利将軍家-(豊臣秀吉)-豊臣秀頼-徳川家康-徳川義直(尾張家初代)-尾張徳川家