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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM000885
作品No.
刀剣378
画像No.
6424-0
作品名
刀 無銘 郷義弘 名物 五月雨郷 茎部分・表
作家名
郷義弘(伝)
作家名欧文
Gou no Yoshihiro
年代
鎌倉時代
制作年
14世紀
寸法
身長71.8 反1.5 茎長19.4
所蔵先
徳川美術館
画像データ
11.3MB
解説
【黒田長政・徳川秀忠・徳川家光・徳川光友所持】/関ヶ原の戦いで徳川方に属し勝利に貢献した黒田長政(1568~1623)が所持した刀。『享保名物帳』には、はじめ本阿弥光琢が所持し、黒田長政から2代将軍秀忠へ渡り、加賀前田家3代利常、3代将軍家光の手を経て、尾張徳川家2代光友が所持し、光友から徳川将軍家へ献上されて、代々将軍家に伝来したとある。光友は、寛永16年(1639)に3代将軍家光の娘千代姫が光友へ輿入れしたのに際し、婿殿引出物として、「短刀 銘 吉光 名物 後藤藤四郎」と共に拝領した。光友から尾張徳川家3代綱誠へ譲られ、元禄12年(1699)に綱誠の遺物として5代将軍綱吉に献上され、再び徳川将軍家に伝わった。刀工の郷義弘は、正宗十哲の一人で、江戸時代には正宗・吉光とともに三作と称され、大いに珍重された。この刀が霧のかかったように見えるために「五月雨」と名付けられたと伝わる。昭和19年(1944)に徳川美術館が、徳川将軍家より購入した。
(作風)鎬造り・庵棟、大磨上げで浅い鳥居反り、中切先フクラ枯れる。鍛えは小板目つんで杢交じり、地沸つき地景入る。刃文はのたれに小乱れ交じり、刃ぶちこまかに沸て匂い深く足盛んに入る。打のけ砂流しがかり掃け心に変化が多い。鋩子は浅く乱れ込み、表裏とも深く焼き下げ先強く掃ける。茎は大磨上げ、先一文字、鑢目切り、棟平、目釘孔2つ。
(伝来)本阿弥光琢-黒田長政-2代仕様郡徳川秀忠-加賀前田家3代利常-3代将軍徳川家光-尾張徳川家2代光友-尾張徳川家3代綱誠-5代将軍徳川綱吉-徳川将軍家-徳川美術館