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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM000715
作品No.
甲冑14
画像No.
24519-2
作品名
紅・白・花色・紺段威具足(左斜体)
年代
桃山時代
制作年
16世紀
所蔵先
徳川美術館
画像データ
13.3MB
解説
【徳川家康近侍所用】/徳徳川家康に近侍した武士が着用したとされる具足の一つ。家康の遺産として、尾張徳川家に譲られた際には、16領が存在した。華やかな糸で威し五七桐紋があることから、かつては豊臣秀吉の影武者が着用したと、誤って伝承されていた。蒔絵を施し、裂は金襴を用いるなど、絢爛豪華な桃山文化を象徴する華麗な具足である。兜は黒漆塗十六間筋総覆輪阿古陀形の鉢に、毛引白紅段威の錣と三鍬形の前立がついている。吹返しには、黒漆塗五七桐蒔絵が施されている。胴は毛引白紅花色紺段威の二枚胴で、草摺りを紺・紅・花色の糸で威し、黒漆の裾板に各三個宛の五七桐蒔絵が、胸板には這龍の蒔絵が施されている。篭手は紺地金襴雲龍文の家地に毘沙門袖が仕付けられ、佩楯は篭手と同様の家地に黒漆塗の大板を菱綴りにし、大きく日の丸を左右に配している。錣鉢付の板と頬当のスガ裏に「茂右衛門尉」、左脛当の裏に「林孫四郎」と朱漆で記されている。「茂右衛門尉」、「林孫四郎」ともに制作担当者名と思われる。家康の遺品である日の丸威胴丸具足とともに尾張家本『駿府御分物御道具帳』第四冊「色々御道具帳」に「御具足拾六領分」と記されている。