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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM000594
作品No.
楽器34
画像No.
32550-0
作品名
一節切 附 葡萄文沈金笛箱 (笛・袋・箱共)
年代
桃山-江戸時代
制作年
16-17世紀
材質・形状
細樺巻節・皮付
寸法
長33.8cm 径2.6cm
所蔵先
徳川美術館
画像データ
7.3MB
解説
(一節切)一節切(ひとよぎり)竹製の縦笛で、いわゆる尺八の一種である。室町後期から江戸初期にかけて遊芸として流行し、腰にさすスタイルが若衆のファッションともなっていたと言われる。(笛箱)竹製の縦笛の一種。被蓋造で、手掛の刳形が両側面にあり、紐金具も身の両側面に付けられている。紐金具は真鍮製で、座金には菊の花が彫り込まれている。蓋と身の総体は黒漆塗で、沈金により葡萄の蔓や実が描かれている。葉には虫喰いの様子もあり、蔓の先端の細いコイル状の巻き髭まで表され、葡萄の房には実が6~7個ずつ描かれている。この笛箱の沈金は、近世日本の沈金に見られる整った浅いU字形の単純な彫線が基調である。後代に発達する点描や長短複雑な彫線は見られず、慶長・元和期を中心とした近世初頭の作と考えられる。この箱は笛と共に尾張徳川家伝世の品で、藩主および家族の所用品を書き上げた「御側道具帳」の楽器の部に記録されている。