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徳川美術館所蔵 ©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
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コレクションNo.
TAM000458
作品No.
聖像祭器32
画像No.
8110-2
作品名
花鳥七宝繋文密陀絵沈金御供飯
年代
琉球時代
制作年
16-17世紀
寸法
高64.5 径50.5
指定
重要文化財
所蔵先
徳川美術館
画像データ
13.7MB
解説
御供飯(うくふぁん)とは半球形の蓋を伴う高い足のついた盆で、中には大椀を中心に、蓋と托子を伴った小椀を十個格納した神饌用の食器である。慶長14年(1609)に琉球を攻略した島津氏は、中山王府の宝庫を開いて持ち帰り、それらのいくつかを駿府の家康や江戸の秀忠を初め、諸大名に贈った。この御供飯もその一つと推定され、尾張家本『駿府御分物御道具帳』に記されており、かつ盆の見込中央には尚王家の紋章三ツ巴が金色に輝いている。琉球独特の濃色の朱漆地に、蓋・盆・足に至るまで、一面に花樹・鳥・蜂・蝶などが沈金と密陀絵や色漆、あるいは岩絵具で描かれ、岩には大胆な箔絵も見られる。地文の七宝や口辺などの廻線文の沈金の技術は、精巧を極めている。家康から受け継いだ尾張徳川初代義直はこれを名古屋城内に建てた儒教の神殿「先聖殿」の神饌具に備えた。