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作品詳細

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Photo: NMWA/DNPartcom
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コレクションNo.
NMW000255
作品No.
D.1974-0003
 
 
作品名
背中を拭く女
作品名欧文
Woman Sponging Her Back
 
 
作家名
エドガー・ドガ
作家名欧文
Hilaire-Germain-Edgar Degas
 
 
生没年
1834‐1917
 
 
年代
1888-92年頃
材質・形状
パステル、紙(カルトンに貼付)
寸法
70.9 x 62.4
 
 
所蔵先
国立西洋美術館
画像データ
2.8MB
解説
踊子たちにしろ、着飾った婦人たちにしろ、裸婦にしろ、ドガの描く女たちは洗練されて美しい。だが、見つめていると一抹のはかなさが常に彼女らにつきまとう。それは彼女らが女の性をむき出しにしているからではなかろうか。「女とは自分自身にばかりかまけているいきもの、わが身を丁寧に舐めて浄める猫のようなものだ。今までの裸婦像はつねに予め見る人を意識したようなポーズで描かれていた。しかし私の描く女は素朴で、正直で、身体を美しく粧うことばかりに気をとられている女たちだ。例えば足を洗っている女がいる。その作品を見ると誰でもまるで鍵穴からその女を覗き見しているような錯覚におそわれるはずだ」。ドガはそう書き遺している。ドガの女たちを描く態度は、ルノワールの場合とは対照的に、冷酷なまでに客観的であり、彼の絵がいかに美しかろうと、画家としての彼はあくまでレアリストである。この作品は、ドガのまさに円熟期に描かれた「化粧する女たち」の連作の一つである。このように、油彩に劣らぬ高い密度と輝くような発色をもつパステル画は、ドガのみが達しえた極致と言えよう。(出典: 国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2004. cat. no. 77 )