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作品詳細

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Photo : Kobe City Museum / DNPartcom
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コレクションNo.
KCM000002X01
作品No.
01章-屏002
画像No.
KCM000002X01
 
 
作品名
四都図・世界図屏風
 
 
分類
南蛮美術
年代
江戸時代初期、17世紀初期
材質・形状
紙本金地著色
寸法
各158.7×477.7
指定
重要文化財
 
 
所蔵先
神戸市立博物館
画像データ
44.9MB
解説
 四都図は、むかって左からリスボン、セビーリア、ローマ、コンスタンティノープル(イスタンブール)の4都市、上部に高貴な階層の男女ならびに王侯騎馬図を配する8曲の屏風。片隻は、高い装飾性を示す世界地図の8曲屏風である。両図は、来日した西洋人の指導のもと、キリスト教の布教活動に必要な聖画を制作した工房(画学舎)か、その画系を引く絵師によって描かれたと想定されるが、1931年のスペイン革命時に海外市場に出、日本へ里帰りしたと伝えられることから、それ以前の来歴は明らかではない。都市図、世界図の原図は「泰西王侯騎馬図」の場合と同じく、1609年版カエリウス改訂の大型壁掛け世界地図にもとづくと考えられるが、ローマは、『福音イグナティウス・ロヨラ伝』(1610年)所収の都市図に拠っているという指摘がある。世界図は、金泥による諸都市の表現のうちローマがひときわ大きい点、浅瀬など航海上必要な情報を盛り込んでいる点、和船や日本図を強調している点など注目すべき描写が多い。都市図、世界図ともに前景に褐色、中景に緑、遠景に青というヨーロッパ起源の図式的な色彩遠近法が採用されており、彩色にもヨーロッパ人の指導があったことがわかる。/池長コレクション重要文化財館蔵名品100選、8曲1双