作品詳細

コレクションNo.

HMA30X00009

作品No.

HMOA30X00009

画像No.

HMOA30X00009

 

 

作品名

斜段に石畳老松文縫箔

 

 

分類

能装束

年代

江戸時代

 

 

所蔵先

林原美術館

画像データ

5.3MB

解説

まず紅、浅葱、白などの斜めの染分けが大胆で注目される。上文様は松樹で、上半身は左袖から枝を伸ばし、下半身は背中中央裾から太い老幹を立ちのぼらせて、両上前で襟先から裾に枝をおろす。下地の染分けと呼応する構成が見どころとなる。さらに全体に金と銀の斜石畳を摺箔し、斜構図の効果をいちじるしくする。松は刺繡で、大振りの形象は下絵もまたかなりの上手になるかと思わせる。平糸を息ながく引いたその処理に、前代刺繡の気分が感じられて、作期を示唆するようである。参考文献：『林原美術館名品選』（平成29年4月1日発行）