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作品詳細
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福岡市博物館所蔵 画像提供:福岡市博物館 / DNPartcom
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コレクションNo.
FCM1996P01053
画像No.
1996P01053
作品名
チャヤガケ
作家名
不詳
分類
くらしの道具
年代
平成時代 平成8(1996)年
材質・形状
竹・桧・麦藁製
寸法
幅201.0 奥行83.0 高93.0
所蔵先
福岡市博物館
画像データ
6.7MB
解説
盆に際して先祖を迎えるために設置される臨時の設備を盆棚(ぼんだな)、あるいは精霊棚(しょうりょうだな)と呼ぶ。その形態は様々で、設置場所や取り扱いについても地域差が大きいが、その名のとおり何らかの棚を設えるものが多い。その点、この資料は盆棚の通例からはずれるかもしれない。というのもチャヤガケは棚ではない。敢えて言えば囲いである。
チャヤガケの分布は楠岡市の西側に位置する糸島郡二丈町(いとしまぐんにじょうまち)に限られる。精霊(しょうりょう)迎えの日が近づくと、初盆を迎えた家の軒下には檜(ひのき)や杉の枝先を竹で挟み込んで作った壁をコの字形に組み上げたチャヤガケが作られる。他の地域ではあまり見られない形態であるが、家に帰ってきた死者は一度、この目に鮮やかな針葉樹の葉が作る陰に入って休息をとり、仏壇へと戻っていくのだと説明されることが多く、盆棚であることがわかる。チャヤガケで先祖を祭るということは忘れられても、新しい精霊を迎えるためには作られるべきだという感覚は残っている。
このような民俗資料は、限られた地域の限られた家でごく短い時期にだけ用いられ、すぐに廃棄されるため、その残存率は低い。加えて、枯れて崩れてゆく植物を保存してゆくことには多くの困難が伴う。多くの博物館で聞き書きや写真記録としてのみ残される資料の実物を保存しているという点は重要である。
【ID Number1996P01053】参考文献:『福岡市博物館名品図録』
注釈
参考文献:『福岡市博物館名品図録』 初盆に際して作られる精霊棚、同町福井の造園業者が製作