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作品詳細

クレジット表記
福岡市博物館所蔵 画像提供:福岡市博物館 / DNPartcom
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コレクションNo.
FCM1994B00138
画像No.
1994B00138
 
 
作品名
青銅器鋳型
 
 
作家名
不詳
 
 
分類
考古遺物
年代
弥生時代 弥生時代
材質・形状
石英長石斑岩
寸法
長38.0 最大幅13.5 厚5.5
 
 
所蔵先
福岡市博物館
画像データ
8.7MB
解説
 弥生時代は、稲作の伝播につづいて日本列島で金属器が使われるようになった時代でもある。初期の青銅器の多くは朝鮮半島から伝来したとされるが、紀元前2OO年頃に北部九州でつくられていたことが鋳型の出土によって明らかとなった。
 福岡市東区の八田(はった)出土とされる石の鋳型5点は、造成工事の際に偶然発見されたといわれている。石英長石斑岩という乳白色の石材に銅戈、銅剣、銅矛などの武器の型を彫りこんだものである。
 青銅器は、二つ一組の鋳型を合せてできる空間に銅と錫、鉛の合金を流し込んでつくられる。これまで国内で出土した3OO点以上の鋳型のうち、対になる例は伝承を含めても五指に満たない。ところが八田では銅戈の鋳型でセットとなるものがあり(l号・3号)、銅剣の先端部と基部に近い破片2号も、対になる鋳型であった可能性がある。
 八田の鋳型に彫られた武器のかたちは、実戦的な形態から祭器へ移行する段階である。とくに銅剣は、瀬戸内海沿岸を分布域とする銅剣と似ていることから、東方の文化圏とのつながりを予感させる。もし製品が発見されたとすると全長は62㎝を超えるもので、弥生時代の銅剣としては最も長大な資料となる【IDNumber1994B00138】
注釈
伝八田(福岡市東区)出土 それぞれの面が銅矛と銅戈の鋳型をなす