作品詳細

コレクションNo.

FCM1993B03021

画像No.

1993B03021

 

 

作品名

佐倉宗吾の亡霊図

作品名欧文

A Ghost of Sakura Sogo

 

 

作家名

河村長観

 

 

分類

書画

年代

昭和時代　

材質・形状

絹本墨画淡彩　掛幅装

寸法

116.2×41.9

 

 

所蔵先

福岡市博物館

画像データ

16.4MB

解説

　河村長観(1913-)は吉川観方に学んだ京都の日本画家で、精密な描写による美人画や風俗画などを得意としている。この作品は、師の観方に触発されて描いた幽霊画であろう。描かれている佐倉宗吾とは、江戸時代の義民で、その伝説は「東山桜荘子」として歌舞伎狂言になっている。処刑されたのちに亡霊となり、右手に直訴状を持つ姿が描かれている。ぼんやりと白く光る装束や顔の表現が秀逸で、頭髪や面貌の描写も精緻である。昭和に描かれた幽霊画としては質が高い。

注釈

「長観」朱文方印「長観」　参考文献:『幽霊・妖怪画大全集』掲載№039