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福岡市博物館所蔵 画像提供:福岡市博物館 / DNPartcom
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コレクションNo.
FCM1989B009050002
画像No.
1989B009050002
作品名
阿弥陀二十五菩薩来迎図(部分)
作家名
作者不詳
作家名欧文
Anonymous
分類
書画
年代
鎌倉時代 13世紀
材質・形状
絹本着色・掛幅装
寸法
102.1×53.4
所蔵先
福岡市博物館
画像データ
14.9MB
解説
西方極楽浄土の教主である阿弥陀如来とこれを取り巻く二十五菩薩の来迎(らいごう)の様子を描いた阿弥陀聖衆(しょうじゅ)来迎図である。来迎図は平安時代中期以降、末法思想の高まりとともに多様な展開を遂げたが、その構図はおおむね正面向きと斜め向きの二種類に分けられる。本図は画面の左上から右下の家屋に向かって阿弥陀聖衆が雲に乗って来迎する斜め向きの構図で、中央に大きく半跏(はんか)に坐す阿弥陀如来、その周囲には様々な楽器を奏でる菩薩衆があらわされる。阿弥陀如来の斜め前には蓮台(れんだい)を持つ観音菩薩と天蓋(てんがい)を捧げ持つ菩薩、その先の家屋には合掌する往生者(おうじょうしゃ)とこれを見守る3人の男女の姿が認められる。全体に描線は伸びやかであり、尊像の顔貌や肉身(にくしん)表現も自然である。また、往生者など人物の個性を明確に描き分けていることは、本図が鎌倉時代になって描かれたことを示している。ただし、阿弥陀聖衆が坐像または半跏であらわされることは鎌倉期の作品としては例外的で、印相(いんぞう)も通常の阿弥陀来迎印と異なる点も留意すべきである。本図は数ある阿弥陀聖衆来迎図の中でも異彩を放つ作例と言えるだろう。
【ID Number1989B00905】参考文献:『福岡市博物館名品図録』
注釈
参考文献:『福岡市博物館名品図録』