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作品詳細
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福岡市博物館所蔵 画像提供:福岡市博物館 / DNPartcom
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コレクションNo.
FCM1985B01258
画像No.
1985B01258
作品名
亀井少栞詩画巻
作家名
作者:亀井少栞
分類
書画
年代
江戸時代 天保2(1831)年
材質・形状
紙本淡彩 墨書 巻子装
寸法
縦 18.2 横 765.0
所蔵先
福岡市博物館
画像データ
3.2MB
解説
この絵と詩は筑前(ちくぜん)の女性文化人亀井少琹(かめいしょうきん)によって書かれたものである。少琹は名を友(とも)といい、亀井南冥(かめいなんめい)の孫、亀井昭陽(かめいしょうよう)の長女として生まれた。幼い頃より画文をよくし、そのできばえの良さに父昭陽は「この子が男であれば良かったのに」と、残念に思ったということである。一八才の年、亀井塾で学んでいた三苫雷首(みとまらいしゅ)と結婚、家庭の主婦としての道を歩み始めた。
少琹は特に四君子(しくんし)(梅・竹・蘭・梅の呼称)を描くことを得意としたといわれるが、本資料は、四君子の他山水図などが描かれ、少琹の多岐にわたる画題が知られる。その筆の運びからは勢いが感じられ、少琹の闊達(かったつ)な人となりをも知ることができよう。また、この中には漢詩も収録されており、その内容は中国の故事に題材をとったものもあることから、少琹の学問の深さを感じ取ることができる。少琹の才能は、夫など彼女たちに近しい人々が常に学問と関わっていた、という恵まれた環境の中で花開いたものであったといえよう。
江戸時代の筑前は、亀井少琹の他、貝原東軒(かいばらとうけん)、原菜蘋(はらさいひん)、二川玉篠(ふたがわきょくじょう)、野村望東尼(のむらぼうとうに)など多くの女性文化人を輩出した。
【ID Number1985B01258】参考文献:『福岡市博物館名品図録』
注釈
参考文献:『福岡市博物館名品図録』 (落款・印章)「辛卯季春少栞」「龜井友士」(白文方印)「甘窟水仙」(白文方印)(題簽墨書)「少栞詩画巻聴雨題簽」(桐箱蓋表墨書)「少栞詩画巻」(同蓋裏墨書)「聴雨居