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作品詳細

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画像提供:福岡市美術館 / DNPartcom
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コレクションNo.
FAM18XHDX85
作品No.
18-Hd-85
画像No.
18-Hd-85
 
 
作品名
生命樹文様刺繍
 
 
作家名
ランプン州
 
 
分類
染織
材質・形状
毛織物、刺繍糸、 撚金糸、雲母片・壁掛
寸法
142.0×69.0
 
 
所蔵先
福岡市美術館
画像データ
7.8MB
解説
この豪華な手刺繍の壁掛は重要な人物か、あるいは結婚するカップルの後ろの壁に掛けるときにのみ使われた。スマトラの文化に浸透した影響のすべてが、この壁掛の製作に花開いている。幸福の果実を実らせている樹木(生命樹)は、インドネシアの初期の貿易で大変重要な役割を果たしたインドの染織に由来している。また、花唐草文様といい、色彩の組み合わせといい、あきらかに中東が起源の縁かざりに囲まれている。脆弱な撚金糸を布の表面に置き、止め付ける方法は中国起源である。刺繍などに使われている絹糸は、初期の貿易で中国からもたらされた。毛織物はヨーロッパ起源であり、おそらくイギリスからもたらされたのだろう。両端から中央を指す二等辺三角形の列は、インドネシアそのものの起源である。いくつかのモティーフの輪郭と雲母の差し込みを、堅い芯(籐か)に青の絹糸を巻き付けた糸にコーチングの技法を施して縁取っているのが興味深い。ランプンでは雲母片を装飾に好んで使用するので、この壁掛もランプンからきたものと推定される。