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作品詳細

クレジット表記
画像提供:福岡市美術館 / DNPartcom 撮影:山﨑信一
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コレクションNo.
FAM14XHAX120X2
作品No.
14-Ha-120
画像No.
14-Ha-120_2
 
 
作品名
耳付茶入 銘「霧島」(黒田家伝来)
 
 
作家名
高取焼 内ヶ磯窯
 
 
分類
陶磁
年代
江戸時代
材質・形状
陶器・小壺
寸法
高さ9.1 胴径6.5 口径3.6
 
 
所蔵先
福岡市美術館
画像データ
1.1MB
解説
 筑前黒田藩の御用窯として慶長年間(1610年頃)に鷹取山山麓に開窯した高取焼の第二窯である内ヶ磯窯(現在の直方市大字内ヶ磯)の製品である。高取焼は内ヶ磯窯に続き寛永年間に開かれた白旗山窯において、小堀遠州の指導を受け、いわゆる「遠州高取」と呼ばれる繊細華麗で瀟洒な新様式を確立したと伝える。
 この茶入は穏やかな轆轤目を立てた細長い瓜形の茶入で、両肩に山形の耳を付け、口部から裾まで褐釉を一重掛けしている。胴半ばには一筋の胴紐を巡らす。内部は無釉で、一面に轆轤目が明瞭に残る。底は左糸切りで造り、裾脇に箆先で「二」印を刻んでいる。胎土、釉薬の特徴は内ヶ磯窯のもので、器形、施釉法などが後の遠州様式の茶入の形式に近い作風を見せているのは、それらの原形と位置づけできる作品である。希少な内ヶ磯窯の茶入の一つである。