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作品詳細

クレジット表記
画像提供:福岡市美術館 / DNPartcom 撮影:山﨑信一
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コレクションNo.
FAM14XHAX119X1
作品No.
14-Ha-119
画像No.
14-Ha-119_1
 
 
作品名
飴釉肩衝茶入
 
 
作家名
高取焼 内ヶ磯窯
 
 
分類
陶磁
年代
江戸時代
材質・形状
陶器・小壺
寸法
高さ10.7 胴径5.9 口径3.2
 
 
所蔵先
福岡市美術館
画像データ
1.1MB
解説
 筑前黒田藩の御用窯として慶長年間(1610年頃)に鷹取山山麓に開窯した高取焼の第二窯である内ヶ磯窯(現在の直方市大字内ヶ磯)の製品である。高取焼は内ヶ磯窯に続き寛永年間に開かれた白旗山窯において、小堀遠州の指導を受け、いわゆる「遠州高取」と呼ばれる繊細華麗で瀟洒な新様式を確立したと伝える。
 この茶入れは荒々しい轆轤目が立てられた筒状の器体全体に飴釉を掛け、口部から肩まわりに黒褐釉を重ね掛けしている。正面には釉なだれが生じ置形となっている。胴下部には箆で面取りをおこない、一部を押さえて変形するなどの作風は、桃山様式の特徴をよく示すもので、遠州高取の様式が成立する以前の特徴を示している。底はベタ底造りで、内部は無釉で轆轤目を粗く立てて挽き上げており、釉薬や胎土などの特徴を前記成形法と考え合わせると内ヶ磯窯の作と推定される。内ヶ磯窯と推定できる茶入は稀で、しかも桃山様式のものはほとんど類例がなく貴重な作例である。