コレクション番号 FCM1986B04336
作品名 絹本着色弘法大師像
作家名 作者不詳
所蔵先 福岡市博物館
クレジット 福岡市博物館所蔵 画像提供:福岡市博物館 / DNPartcom
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フィルムNo. 1986B04336
年代 鎌倉時代
寸法 115.4×50.4
解説 真言宗(しんごんしゅう)を聞いた弘法大師空海(くうかい)(774〜835)の画像は宗派の隆盛と共に多数制作されたが、その図様には主に真言八祖として堂内壁面などに描かれる八祖様と、高野山で大師が入定する際に弟子の真如親王が描いたと伝える真如親王様(しんにょしんのうよう)の二系統に大別できる。本図では画面中央に背もたれのある牀座(しょうざ)に結跏趺坐(けっかふざ)して五鈷杵(ごこしょ)と数珠(じゅず)を握る真如親王様の弘法大師像を配し、その上部に奥院、下部に壇上伽藍(だんじょうがらん)といった高野山の諸堂を描いている。このような構図は弘法大師の画像としては珍しく、類例としては和歌山・金剛峯寺(こんごうぶじ)の「弘法大師・丹生高野両明神像(にうこうやりょうみょうじんぞう)」(問答講本尊(もんどうこうほんぞん))、あるいは上部の奥院図を欠く広島・尾道市の西国寺本(さいこくじぼん)など僅かな作例が知られているのみである。筆づかいは全体に柔らかな描線を用い、大師像も自然で落ち着いた品格を備えている。また伽藍図も赤外線写真によると根本大塔をはじめとする壇上伽藍、一の橋から連なる奥の院の様子が丁寧な趣のある筆で描かれていることがわかる。したがって本図の制作は鎌倉時代に遡ると考えられ、優れた原本にもとづいていることが想像される。【ID Number1986B04336】参考文献:『福岡市博物館名品図録』
注釈 大師像の上下には高野山の堂宇、塔を配した景観を描く (色紙形墨書)「我者過薩●親●傳印明發無比誓願陪邉地異域」