コレクション番号 FCM1997P023820002
作品名 ドンザ
作品名欧文 Fisherman's Quilted Coats
作家名 不詳
所蔵先 福岡市博物館
クレジット 福岡市博物館所蔵 画像提供:福岡市博物館 / DNPartcom
ご利用上の注意 ご利用内容により、画像提供元(美術館・博物館等)から事前に許可を得ねばならない場合があります。
フィルムNo. 1997P023820002
年代 江戸時代〜明治時代 近代
寸法 身丈:121.0 裄:61.5
解説 古老によると、正月2日の船の乗(の)り初(はじ)めは正装で催すべき儀式であったが、紋付きを持たない者はドンザを着用していたという。博多湾口唐泊(からどまり)の漁民にとって、ドンザは晴れ着にも比されるものだった。 本来、船上での防寒・防水を目的とした仕事着であるドンザは、合羽(かっぱ)の登場まで漁師の必需品だった。この木綿の着物や古い布に刺し子を施した分厚く丈夫な着物は、長らく海の男たちを守ってきた。そして美しく刺されたドンザは彼らの自慢であり、あこがれだった。 福岡の伝説に、姪浜興徳寺(めいのはまこうとくじ)の開山、大応国師(だいおうこくし)が大陸からの帰路玄界灘(げんかいなだ)で嵐に遭遇したとき、宋で助けた兎(うさぎ)が波間を走り八大竜王(はちだいりゅうおう)となって船を救った、という話がある。波に兎の意匠は、夫の無事を祈る妻の気持ちを反映したものかと思われるが、その華やかな図柄が周囲の目を集めたことは想像に難くない。格好良さこそは、漁師にとって一つの目標だった。【ID Number1997P02382】参考文献:『福岡市博物館名品図録』
注釈 参考文献:『福岡市博物館名品図録』 背に「波に兎」柄の刺し子